採用サイトの成功を握る!
重要ページの見せ方
Column
近頃、多くの歯科医院が採用サイトを制作しています。採用サイトは、求職者が応募を決める際の大切な情報源となります。しかし、単に募集要項や条件を掲載するだけでは、求職者にとって十分な判断材料とはなりません。今回は、中でも特に重要なページの作り方について詳しく解説します。
採用サイトで伝えるべき4つの要素
採用サイトでは、「なぜ医院を開業したのか」「何を目指しているのか」「どのような人材を求めているのか」「共感してくれる人材には何を還元できるのか」という4つの要素をしっかりと伝えるようにしましょう。重要ページとして、理念やビジョンを明確に記載されたページを設けることで、求めている人材からの共感を得やすくなります。さらにスタッフへの待遇や福利厚生を明示することで、求職者に長期的に働きやすい環境であることを伝えることができます。
1なぜ医院を開業したのか
医院を開業した理由を伝えることで、その医院の成り立ちや背景への理解が深まります。例えば、「生まれ育ったこの街で地域密着型の歯科医院として、地域の人々に寄り添った歯科医療を提供したい」という想いから開業した場合、その動機を採用サイトで発信することで、「地域に貢献したい」と思ってくれる人材に働きかけることができます。
2何を目指しているのか
開業の背景とともに、医院や院長が目指すビジョンを共有しましょう。「患者様一人ひとりに寄り添い、長く通ってもらえる医院を作りたい」「分院を展開したい、医院を拡張したい」など、医院のコンセプトや方向性を提示すれば、同じビジョンを共有し、一緒に頑張ってくれる仲間の募集につながるでしょう。
3どのような人材を求めている
のか
医院の方針に沿った人材を採用するためには、求める人物像を表記することも重要です。具体的に「患者様とのコミュニケーションを大切にできる人」「チームワークを重視し、協力しながら働ける人」といった内容を記載することで、求職者が自分に適した職場かどうかを判断しやすくなります。
4共感してくれる人材には何を
還元できるのか
求職者の応募意欲を高めるためには、医院として還元できること、つまり求職者にとってのメリットを伝えることも欠かせません。「年間休日120日以上で、プライベートの時間を確保できる」「資格取得支援制度があり、スキルアップできる環境が整っている」「産休・育休制度が充実し、長く働ける職場環境を整えている」などの情報は、求職者にとって魅力的かつ価値のある職場であることをアピールするものです。これにより、応募につながりやすくなります。
目指すは共感を生み
ミスマッチを防ぐ採用サイト
このように、採用サイトに重要ページを設け、医院の方針や理念、求める人物像、福利厚生を記載することで、他の医院との差別化を図り、求職者の共感を得ることができます。加えて、求職者が必要とする情報を十分に記した採用サイトであれば、サイトからの直接応募が増え、求人媒体への掲載費用や人材紹介手数料などのコストが大きく削減できることもあります。
また、医院としての考えやビジョンが明記されている採用サイトを制作することで、求職者が自分に合う職場かどうかを判断しやすくなり、結果としてミスマッチを未然に防ぐことができます。
もしミスマッチが発生した場合、せっかく採用したスタッフが短期間で退職してしまう可能性があります。しかし、医院の価値観や働き方に共感した求職者が応募することで、定着率が向上し、長期的に働いてもらえる確率が高まるのです。医院側にとっても理念に合った人材を採用できるため、チームワークを築きやすくなり、特にスタッフ同士の協力が特に求められる歯科医院では、価値観の共有が職場の雰囲気や働きやすさに大きく影響します。
まとめ
人材採用には、求人媒体や紹介会社を利用する方法をはじめ、リファラル採用(自社の社員に知人や友人を紹介してもらう)といった手法が考えられますが、いずれにしても応募者がより深い情報を得るには、採用サイトが不可欠です。それは、求職者に医院としての理念や考え方が伝わる情報を発信することが非常に大切だからです。採用サイトには今回ご紹介した4つの要素を明記することで、求職者の共感を呼び、求める人材からの応募が増えるだけでなく、結果的に採用コストの削減にもつながります。すでに採用サイトをお持ちの医院様も記載内容を見直し、医院の魅力をよりアピールしてみてはいかがでしょうか。