隠さずに伝える!「求めない人物像」を載せることで、本当に欲しい人材を引き寄せる Column
採用サイトでは、多くの医院が「求める人物像」を掲載しています。その理由としては、どのような人材を求めているのかを明確に伝えることで、求職者が自身の適性を判断しやすくなるからです。
しかし、それだけで本当に効果的と言えるでしょうか?採用のミスマッチを防ぎ、本当に欲しい人材を引き寄せるためには、あえて不向きな人材の特徴を示すことが有効となる場合もあります。そこで今回は、採用サイトに「求めない人物像」を掲載することのメリットについて解説します。
採用サイトにおける求める人物像の重要性
採用サイトでは、求める人物像を掲載することが一般的です。例えば、「協調性がある方」「向上心のある方」「患者様に寄り添える方」といった表現を用いることで、求職者は自分の性格や価値観と照らし合わせ、応募するかどうかを判別しやすくなります。
とはいえ、理想像を掲載するだけでは、採用側の本音をすべて伝えきれていないというのが実情です。一例として、チームワークを大事にする職場に、多職種との連携が苦手だけど、「向上心のある方」という条件に合致すると思って応募してきても、入職後に「思っていた職場と違った」と感じ、短期間での退職につながるリスクが高まります。
求めない人物像を伝える
メリット
1医院の運営方法に共感できる
スタッフが集まりやすい
その職場に向いていない人材の特徴を示すことで、医院に合わない求職者を事前にふるいにかけることができます。その結果、医院の価値観に共感してくれる人の応募につながりやすくなり、採用の精度が向上するでしょう。
2ミスマッチによる早期退職を
防げる
ミスマッチが原因ですぐに辞めてしまうと、採用コストが無駄になるだけでなく、元々在籍しているスタッフへの負担も大きくなります。定着率を高めるためにも、入職後のギャップをできるだけ減らすことが重要です。
求めない人物像を明記する例として、以下のようなものが挙げられます。
- 協力的な姿勢を持つ人材を確保したい場合
⇒当院ではチームワークを大切にしているため、個人での業務にこだわりたい方には不向きかもしれません。
- 成長意欲のある人材を確保したい場合
⇒現状のスキルで満足し、学ぶ意欲のない方には、プレッシャーに感じてしまう職場かもしれません。
医院にふさわしい人材を募集するために必要なこと
不向きな人材の特徴を記載すると、求職者の中には「この職場は厳しそう」「敷居が高い」と感じる人もいるかもしれません。ですが、それは決して悪いことではありません。むしろ、医院の方針や文化に共感できる人材だけが応募するようになり、結果として採用の質が向上します。すべての求職者を受け入れるのではなく、医院にふさわしい人材を見極めて採用することが、長期的な成功につながります。
まとめ
採用サイトに求める人物像を掲載することは一般的ですが、それだけではミスマッチにつながる可能性があります。そこで、不向きな人材の特徴を示すことで、医院の価値観に合わない人の応募を防ぎ、必要な人材だけを引き寄せることができます。一見すると、応募の敷居が高く感じられるかもしれませんが、結果として採用の精度が上がり、長く活躍できるスタッフを迎えられるようになります。医院の方針や職場環境に共感してくれる人材を募集するために、採用サイトの内容を見直し、求めない人物像についても伝える工夫をしてみましょう。